シルエット(影絵)作詞・作曲 ゆきたんく

 この曲は9番目のオリジナルです。ギターを始めて7ヵ月ごろの作品です。
このころやたらと曲を作りたかったのですが、テーマとしては暗いものが多かったですね。家族のことや、学生生活のこと、このころ思いを寄せていた異性のこととか…。精神的には今までの中で一番メチャクチャな時期だったと思います。

 何をしていても視線が下を向いているむいる時ってありませんでしたか?
意識してやっていた訳ではありませんが、「どうしたの?」と声をかけられることの多かったのもこの時期です。
私は埼玉の田舎の大学に行っていたのですが、その大学の前に川が流れていたんですね。その川沿いに15分くらい歩くとあまり人が来ないような公園があったんですよ。友達からの食事(とは言っても学食ね)の誘いを断り、大学の購買でパンと牛乳を買い、その公園まで行って考え事をしながら食事を摂ったこともあったんです。その公園の滑り台の影をみている時に浮かんだのがこの「影絵(シルエット)」の詩だったんです。
 今読んでも情けない内容ですわ。
 本当に暗い傷つきやいやつだと思われるような詩です。
 過去の自分に都合のよいことだけを思い出して現実逃避をしているのですね。
 幼かった時、一人っ子だった私は親の愛情を一身に受けて育ったんですね。
 それが基準になっていますから、大人への気持ちの切り替えがうまくいかなかったのでしょう。
 
 自分の恥を晒しているような感じの歌ですが、これは自分の人生の道のりに、まぎれもなくあったことです。

 愚痴でなく歌でならいいでしょう。
 ふふっ幸たんくのコンセプトにはあっているね。
                                       ゆきたんく
 
         mp3 2.5MB   ram  1.8MB  wma859KB
公園のベンチに
       独り佇んで
     幼かった時のことを思い出している。
大人になることの
       不安から
     今日もまたここに来てしまった。
       所詮温もりを求めているから
       所詮煩わしさを避けているから
        人と人との狭間で生きられないだけ
       思い出たちから離れたくないから
           幸福のシルエット今のままでいたいから
        吹き曝しの寂しさに触れたくないだけ
公園のベンチから
           家路につけば
                西の空は赤く染まり始めている