長城まで行かなかった訳

 元気に遊んでいたつっくんがしゃがんでいる。「おぉ、これはハージェスト・リッジのジャケットの図ではないか。」もっともジャケットは犬とマイクが飛ばしていたグライダーであるが。ゆきたんくがこの写真を撮った時になんだかにやついていたみたいであるがそれを見逃すつっくんではなかった。「お父さんどうしたの?」といぶかしげにしているのである。
ゆ「ううん、内緒だよ。」つ「変なの。」
 よく考えてみれば、一般的には知られていない場所である。せっかくイギリスに来たのに名所どころか、旅の本に載っていない場所である。ゆきたんく本人はいたく感激していたのだが、それを伝えるのは難しかったなぁ。
 で、つっくんであるが実は足が痛かったそうである。足に草のとがった部分が当たり、ただれてしまったのである。のりたんも同様であった。
 そして、写真をみていただけると分かると思うが、ここに着いて30分にもなるのに霧は濃くなる一方である。気温も上がってきた。これから先日陰になる場所はないようである。熱射病を考慮し、頂上はあきらめざるを得なかったのである。